Q&A

住宅地盤に関わる疑問や質問にお答えします。 (主に建築主様向け)

◆地盤調査について◆

  Q A

  1

 工務店と打ち合わせをしています。地盤の硬さを知るにはどのようなことをするのですか。

 戸建住宅を建設するための地盤の調査については、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験:JIS A1221)が一番多く行われています。

 一般的な戸建住宅では、建物外周四隅と中心の5箇所を現地計測します。(計測箇所数は敷地等の条件による)

 地盤判定では、現地計測の他に資料調査や現地の周辺状況観察も考慮して総合的に評価します。

2

 調査の時間や人員はどの程度ですか。

 一般的な戸建住宅の敷地では、作業時間は2~3時間、調査員は1~2名です。当社では、調査機器類をワンボックスタイプの車両に積んで現地入りしております。

3

 スウェーデン式サウンディング試験のスウェーデンとはなんですか。

 スウェーデン式サウンディング試験のスウェーデンとは、北欧の国、スウェーデンです。スウェーデンの国家鉄道が1917年頃に路盤の調査に採用したのが始まりとのことです。その後、日本に紹介され1954年頃に堤防の地盤調査に採用されました。現在では、小規模建物(戸建住宅)の地盤調査法として広く普及しています。

 残念ながらスウェーデンをはじめ多くの国で、スウェーデン式サウンディング試験は日本のように普及はなく、CPT(コーン貫入試験)という調査方法が多く利用されています。

 日本では全自動式の試験機が開発されるなど、スウェーデン式サウンディング試験は独自に発展してきました。

 4  スウェーデン式サウンディング試験とは、どのような試験ですか。

 スウェーデン式サウンディング試験とは、19mmのロッド(棒)の先端に最大径33mmの矢尻上のものを取り付け、錘(荷重)とねじ込む力(回転)で地盤の硬さを調べる試験方法です。試験機具はJIS規格で規定されています。

 試験の手順(手動式)は次の通りです。

①ロッド(鉄製の棒)の先端に円錐状をねじった鏃(やじり)状のスクリューポイントを取り付け、それを地面に垂直に突き立てます。

②ロッドには、自由に上下でき途中で固定することもできる受け皿(クランプ、重さ5㎏)を通し、さらに上端には水平にハンドルを取り付けておきます。

③クランプに円筒形の錘(10㎏のおもり2枚と25㎏のおもり3枚)を1枚ずつ静かに載せ、1枚載せる毎に、ロッドが貫入するか否かを観察し記録します。

 (注)掛ける荷重は段階的に、0.05、0.15、0.25、0.50、0.75、1kNとなります。

④全ての錘を載せると合計して、1kN(100㎏)になりますが、その際、ロッドの貫入がなく停止している場合には、ハンドルを回転させ、先端のスクリューポイントで土を掘進しながら強制的にロッドを貫入させ、ロッドを25㎝貫入させるのにハンドルを何回転させたかを記録します。

 (注)ロッドの長さは最長で1mなので、貫入させるに従い、錘の受け皿となるクランプが地面に着いてしまい、それ以上貫入させることができなくなります。そこで、錘とハンドルを一旦はずし、新たにロッドを継ぎ足した後、ハンドルを装着し直した上でクランプを所定の高さまで引き上げて、再度③と④の作業を繰り返します。

 (注)ハンドルの回転数は、180度(半回転)を1回とカウントします。すなわち、360度回せば2回となるので、記録は「半回転数」という表記となります。

⑤規定の深度までの貫入が記録できた時点で測定を終了し、ロッドを引抜きます。

⑥ロッドを引抜いた後の直径が3㎝ほどの測定孔を利用し、メジャーで孔内の水位を計測・記録します。

 (注)孔が土で目詰まりしている時には水位計測できないことがあります。 

 なお、これらの手順はSWS試験の手動式ですが、一部を自動化した機械式(全自動式、半自動式)が現在は主流となっています。

 5  スウェーデン式サウンディング試験を行いましたが、ボーリング調査が必要と言われました。大がかりな調査のようですが、どのような調査ですか。また、住宅を建てるのに必要なのでしょうか。  ボーリングの本来の意味は地質調査のために地中に細く深い穴を掘ること(削孔)で、その穴を利用して地盤の硬さを調べたり土を採取したりします。
 深くても硬い層でも削孔して調査ができますが、乗用車2台分程度の作業スペースが必要なことや費用がそれなりにかかるため戸建住宅の地盤調査としては一般的ではありません。
 ボーリングをして地盤の硬さを調べる(N値を求める)ことを正しくは「ボーリング及び標準貫入試験」と言いますが、それを単に「ボーリング調査」と言うことがよくあります。
 ボーリング調査は鉄骨やコンクリートの建築物の基礎設計には必須ですが、木造戸建て住宅でも次のような場合に必要とされることがあります。
 ・深い深度の杭の支持層を求める
 ・地中障害物が多い
 ・液状化の評価をする
 ・建築確認機関から求められる
 6   地盤調査を行うタイミングはいつがいいですか。  宅地の造成が終わった状態で(建て替えの場合は解体後に)、計画建物の配置が決まった時がよろしいかと思いますが、建築計画に合わせて早めに行う場合もあります。
 7  更地でないと地盤調査はできないのですか。(既存建物があったらダメでしょうか。)  更地で建物配置が決まってから調査を行うのがベストですが、既存建物がある場合は予算をたてるために解体前に調査を行うこともあります。ただし調査位置が制約されることもあり、解体後にもう一度調査を行う場合もあります。
 8  ベタ基礎にすれば、地盤調査・地盤補強はいらないのではないでしょうか。 

 現在、戸建住宅の多くはベタ基礎を採用していますが、ベタ基礎といえども不同沈下を生じることがあります。

ベタ基礎は、基礎の剛性が高く、建物に不同沈下が生じても基礎自体にクラックなどの障害は発生しにくくなっています。しかし、基礎ごと傾斜していることが多く、地盤そのものに対策を施さなければ不同沈下は防止できません。したがって、地盤調査を行い、結果に基づいた基礎計画が大切です。

9

 来週予定しているスウェーデン式サウンディング試験を見学したいのですが。

 

 もちろん見学可能です。

 作業の合間に調査のやり方など簡単なご説明は可能ですが、結果や判定については、データを整理したうえで考察担当者が判断しますので、調査員は答えることができません。ご了解願います

 敷地内で4~5箇所の調査を行い、2~3時間くらいで終了ですが、1箇所だけでも見学いただけます。

なお、見学のご希望は工務店様へ直接ご連絡をお願いします。

10  地盤調査や地盤補強工事に関わる方の資格制度はありますか。

 業界団体であるNPO住宅地盤品質協会では、年に一度、地盤調査と補強工事の二部門で資格試験を行っております。それぞれ住宅地盤主任技士と住宅地盤技士の2つのランクがあります。

 当社の地盤調査及び地盤補強工事設計・施工の担当者は全員資格者です。

詳細は住宅地盤品質協会のHPをご覧ください。

http://www.juhinkyo.jp/

 

◆地盤補強工事について◆

  Q A
  1  どのようにして地盤補強工法を決めるのですか。

 工法の決定に際しては、まず地盤調査の内容・地形・土質・近隣データなどを検討します。次に建築物の構造や荷重などから設計条件に適合する工法を挙げ、最終的にはもっとも経済的な(費用負担の少ない)工法を選定し提案しております。 

  2  地盤補強工法にはどのようなものがありますか。

 主にセメント系固化材を使う工法と鋼管を使う工法に分けられます。建物や地盤の条件に応じて選択、提案します。

●セメント系固化材

・柱状地盤改良=ソイルセメントコラム工法

 固化材に水を加えてスラリー状にしたものを地中に注入、撹拌します。土と混合して固まり円柱の改良体ができます。設計的に一番多く採用される工法です。

・表層地盤改良

 固化材を粉体のまま土と混合し版状の改良体を作る工法です。

●鋼管

・小口径鋼管

 11㎝から16㎝程度の径の鋼管を回転させながら圧入して支持層に到達させる工法です。

・RES-P工法

 細い径の鋼管(48.6mm)を数多く地中に貫入する工法です。 地盤とパイプの複合作用で地盤を強くして沈下を防ぎます。

  3  地盤補強工法の設計基準はありますか。

 当社はNPO住宅地盤品質協会が発行している「住宅地盤の調査・施工に関わる技術基準書」を遵守しています。同基準書は設計の他に地盤調査や地盤補強施工管理の基準を示しています。

  4  木造でも3階建ては条件が厳しいと聞きましたが。

 地域によりまた建築確認機関により、財団法人等のいわゆる認定工法を使うよう指示されることがあります。この場合はRES-P工法や認定の鋼管杭工法等を採用します。

  5   工事を依頼してから大体どのくらいで工事に入れますか。  工事の内容や混み具合にもよりますが、通常1週間から10日程度の期間を頂ければ工事に入ることができます。
  6 

 施工日数はどれくらいですか.

 現場条件等によりますが通常の戸建住宅では1日から3日ぐらいの施工日数です。作業人員は3~4名程度です。
 7  地盤調査で空洞が見つかりました。地盤補強は必要でしょうか。するならどのような補強工事が必要でしょうか。  空洞の深度、大きさにより場合によっては地盤補強が必要なことがあると思います。補強工事は鋼管杭、柱状改良改良が適当かと思います。
 8  建替えのお客様が「補強工事で地中にセメントを流すことで庭にある井戸へ影響が出ないか?」と心配されているのですが、問題ないでしょうか。  地中にセメントを注入することで、井戸孔の崩壊と井戸水の汚損が懸念されますが、事前に現地を確認することにより、補強位置の変更や場合によれば工法の変更も検討することにより、最も影響の少ない方法を提案させて頂きます。
9  補強工事中は揺れますか。

 多少の揺れは施工中にありますが、解体工事ほどの揺れはありません。

10  補強工事の騒音はどれくらいですか。

 補強工事を行う施工機は様々ですが、ほとんどが低騒音タイプを使用しております。騒音レベルは、乗用ディーゼル車と変わりません。

11  地盤補強工事をすると地震が起きても建物への影響はなくなるのでしょうか。

 地盤補強工事は、建物の不同沈下の防止を目的に行いますので、残念ですが「地震が起きても万全です」とは言えません。ただし地震による地盤の崩壊や液状化に対して補強工事が効果的であったということはよく見聞きします。

◆沈下修正工事について◆

  Q A
  1  建物が傾いているかどうかだけを見てもらうことは可能ですか。その時の費用はどのぐらいですか。

 建物の傾き調査として建物レベル(外周・室内)を測定することができます。費用は5~7万円です。

不同沈下の傾向把握や修正工事の検討をするためには地盤調査も合わせて実施することをお勧めします。

尚、不同沈下修正のご相談や修正工事の見積もりはもちろん無料です。

2  もし、家が傾いたらどのように直すのですか。 

 よく行われる工法が「鋼管圧入工法=アンダーピニング工法」です。施工手順は以下の通りです。

 ・基礎下を人が作業出来る程度に掘削する

 ・短い鋼管(75㎝程度)と油圧ジャッキを配置する

 ・建物荷重を利用してジャッキで鋼管を圧入する

 ・圧入し終わったら次の鋼管を配置、溶接で繋ぐ

 ・鋼管が支持層に到達するまで繰り返す

 ・全本数の圧入後ジャッキで建物を水平に戻す

 ・掘削部分を埋め戻す

3

 沈下修正工事中は引っ越ししなければなりませんか。

 ほとんどの場合居住したまま施工しております。発電機や材料が敷地内に置かれますが、周囲から見てそれほど大がかりな工事をやっているようには見えません。

通常作業員が室内に入ることはありませんが、施工初日、水平に戻すジャッキアップの日、完工確認の日はレベル確認のため監督員が室内に入らせていただきます。その日はお立ち合いをお願いしております。

4

 工期と費用はどのぐらいかかるでしょうか。

 ざっくりと、工期は一カ月、費用は数百万円かかりますとお答えしております。 建物の大きさ、支持層の深さにより1千万円を超えることもありますので、あくまでも参考のものとお考えください。

5  土台上げ工法というのが安いと聞いたのですが。

 基礎の傾きはそのままにして、土台から上をジャッキで上げ、隙間を無収縮モルタルで閉塞する工法です。傾きが10㎝程度までで再沈下の懸念が無い場合に適しています。

 比較的安価で200~300万円で出来るとされています。

 傾きが10㎝を超える場合も施工していると聞くことがありますが、基礎の立ち上がりと建物の柱がくの字の状態になるので、構造的に弱くなるのは否定できません。

6  他にどのような沈下修正工法がありますか。

 グラウト(セメント系薬液)やウレタン樹脂等の注入による修正工法があります。工期の短いのが特徴です。布基礎の場合は適さないようです。また注入で建物を水平に戻すのはかなりの熟練が必要です。

7  不同沈下以外の地盤のトラブルにはどういうのがありますか。  埋戻し不良や埋設物などの影響による地盤の陥没等があります。

◆株式会社アースリレーションズについて◆

  Q A
 1  アースリレーションズの特徴は何ですか。

・地盤調査を大切にして、一つ一つの物件に真摯に取り組みます。

・ほとんどの社員が長年の住宅地盤業界経験者です。問い合わせから地盤調査実施・補強工事設計施工まで「対応の早さが売り」です。

・建築主様の費用負担を考慮して一番経済的な工法を設計提案します。

・分かりやすさをモットーに地盤調査報告書の3D化を実施しています。

・社会・企業・人と、信頼によってつながり、共に成長し続けることを目指します。

2  アースリレーションズ調査・補強工事の体制はどうなってますか。

 地盤調査は本社東京台東区の他に千葉県船橋市と横浜市に拠点があります。調査員はすべて経験者です。

 補強工事も専属の施工班と協力業者により、おおむね希望通りの工事日程を実現しております。

 さらに住宅地盤品質協会の施工基準・品質管理の遵守、及び工事管理部による施工管理・安全管理で万全の体制を整えています。

正しい地盤判断基準を提供
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土の採取技術と液状化判定
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NPO法人 住宅地盤品質協会
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