地盤調査

地盤の重要性

住宅や建物を建てる際には、どうしても建物の方に目が行きがちなのではないでしょうか。安全面において建物の耐震性、耐久性はもちろん重要です。しかし、建物を建てる地盤はもっと重要なことを忘れてはいけません。

不同沈下を防ぐ

目では見えない地盤の中身は、場所によっても違うので、しっかりと調べる必要があります。住宅や建物を建てるときにはまず地盤が良好か軟弱か調べ、地盤に応じた設計にする必要があります。

不同沈下とは?

住宅や建物を建てた地盤が弱いと、重さに耐えられずに不均等に沈んで傾いてしまうことがあります。これを不同沈下といいます。


スクリューウェイト貫入試験(SWS試験)

住宅の地盤調査において、今もっとも広く採用されている方法です。

この試験は、静的貫入試験の一種で原位置における土の貫入抵抗を測定し、その硬軟または締まり具合、あるいは土層の構成を判定するために行います。
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「スクリューウエイト貫入試験」は、2020年10月まで「スウェーデン式サウンディング試験」と呼ばれていましたが、JIS規格(JIS A 1221)の改正により名称変更となりました。尚、略称は「SWS試験」のまま変更ありません。

全自動式

手動式


ボーリング調査(標準貫入試験)

ボーリング調査は、地面のなかの状態を知るために一番有効で直接的な方法です。

ボーリング調査では、実際に地盤を掘り進め1m毎に標準貫入試験を実施し、強度測定と同時に地中の土を試料として採取します。

この試料を用いて物理試験などを実施することで、土の分類や推積年代など、地盤の詳細な情報を把握することができます。
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オートマチックラムサウンディング試験

動的コーン貫入試験に分類され、確実な支持層の確認を省力化で行うことのできる試験です。

従来スウェーデン式サウンディング試験では困難だった「N値30を超える地層」や「深度20mを超える測定」でも余裕をもった測定が可能で戸建て、中低層のRC造や鉄骨造、土木構造物に至るまで幅広い分野で行えます。

 

オートマチックラムサウンディング試験 調査事例(動画あり)


三成分コーン貫入試験(CPT)

電気式コーン貫入試験に分類されるサウンディングの一つ。

3つの小型センサーを取り付けたコーンを一定速度で地中に押し込みながら、先端抵抗、周面摩擦力、間隙水圧の3つを電気的に測定する試験です。

測定された3つの情報から、土質判別、液状化判定、地盤の強度、地盤の圧密評価などの解析を行うことができます。

 

三成分コーン貫入試験 調査事例


平板載荷試験

平板載荷試験は、建築物を建てる際にその土地がどのくらいの重量に耐えられるかを求める地耐力試験の1つです。他のサウンディング試験などとは異なり、地盤の支持力が直接得られます。

室内土質試験

土質試験は、 現場で土(試料)を採取し、実験室内で物理的性質や力学的性質を調べます。 構造物の設計や施工をする際に必要とされます。