この図は山地から平野、海岸へと続く「地形」を表した模式図です。
台地、谷地、扇状地といった各地形条件と戸建住宅の地盤の良否は大いに関係性があります。
▶地盤調査前におおよその地盤状況が分かります
▶その第一歩は建築地の「地形」を知ることです
▶台地・丘陵地は地盤が安定していて、低地は地盤が軟弱な傾向があります。
※低いところは地中に水が集まりやすいいため土が軟らかくなりがちだからです。
主な地形分類はこちらの表の通りです。
それぞれの地形はその成り立ちから、土質や地層に特徴を持ち地盤の良否のおおよその傾向を知ることができます。
この図は、台地・丘陵地から谷地に下る地形の断面模式図です。
地形境の傾斜地は、擁壁で造成されることが多く埋め戻し土に注意が必要です。
また川(川跡)に近い谷地は腐植土が存在したり軟弱層が厚いことも多く注意が必要です。
低地は標高差によって一般面と微高地に分類されます。
低地の微高地は、山地の裾に形成される扇状地や、川や海の作用により形成される自然堤防、砂州・砂堆、砂丘などがあり、この地形は砂が優勢であるため水はけも良く、地盤は比較的良好です。
低地の一般面は、上記微高地の背後に形成される後背湿地や海岸平野などがあり、粘性土が優勢で水はけも悪いため、軟弱地盤が多い傾向があります。
地形分類ごと地形の特徴
参考:地形分類ごと良好地盤・軟弱地盤の判定比率
※弊社全国の地盤調査(SWS試験)判定結果より (2013年 データ数3051)
※あくまでも全国平均ですので、地域により比率が違うことがあることをご了承ください
※軟弱地盤と判定されても多くの場合地盤補強工事を施すことで「安定した地盤」になります