![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=398x10000:format=jpg/path/s8c7720fb856d18df/image/ic448c6ab13a0bb18/version/1694063580/image.jpg)
既存建物を解体して新しく建築する(建て替えする)場合、以前に打設した杭(鋼管、木、コンクリート等)の引抜きや、地盤改良体の破砕が必要になることがあります。
その引抜きや破砕工事の事例を紹介します。
01 柱状地盤改良(ソイルセメントコラム)の破砕
02 小口径鋼管の引抜き
03 細径鋼管の引抜き
04 木杭の引抜き
05 砕石パイルの排出撤去
01 柱状地盤改良(ソイルセメントコラム)の破砕
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=254x10000:format=jpg/path/s8c7720fb856d18df/image/ic2d6fd68d452e8ca/version/1693962577/image.jpg)
柱状のセメント改良体(コラム)は特殊な先端ビットを回転させながら破砕します。
施工機は新築時の地盤改良に使用するものと同型です。
細かく破砕することで、次の杭や地盤改良の妨げにならないようにします。
動画(28秒) ※上記と別現場(Φ800mmコラムの破砕)
02 拡底翼付き小口径鋼管の引抜き
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=234x10000:format=jpg/path/s8c7720fb856d18df/image/i99cd3e9a89c008b4/version/1693977219/image.jpg)
拡底翼付き(羽根付き)小口径鋼管は、打設時と同型の施工機で、鋼管を逆回転することによって引き抜くことができます。
既存鋼管をつかむために、打設時に取り付けた杭頭キャップを切断して新たにコマを溶接する必要があります。
動画(1分20秒)
04 細径鋼管の引抜き
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=276x10000:format=jpg/path/s8c7720fb856d18df/image/i779f0a4b728f3f49/version/1694049330/image.jpg)
本現場は、細径鋼管(パイプΦ48.6mm×5.5m×42本)を引抜き撤去する工事です。
施工機として使用した建柱車は、通常は小口径鋼管や細径鋼管の打設に使われています。
引抜きの手順は次の通りです。
・Φ89.1mmの鋼管をケーシングとして圧入・引抜きすることで、パイプ周りの摩擦を切る
・パイプを施工機のクレーンで吊り上げる(引抜く)
ケーシングとパイプが一緒に抜けることがあり、それを分離するのにひと手間かかり困難でしたが、予定通り3日間で引抜き撤去を完了しました。
動画(1分12秒)
04 木杭の引抜き
本現場は、木杭(Φ140mm×5.0m×108本)を引抜き撤去する工事です。
バックホウのアームの先端に取り付けた、バイブロハンマーの振動により木杭を引抜きます。
既存建物解体時に杭頭が削られていたりして、施工に困難もありましたが、延べ10日間で引抜き撤去を完了しました。
動画(1分11秒)
05 砕石パイルの排出撤去
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=281x10000:format=jpg/path/s8c7720fb856d18df/image/ia0052a2e5dcfb612/version/1693986597/image.jpg)
砕石パイルと呼ばれる改良体は、オーガーを回転貫入させることによって砕石を排出することができます。
施工機として使用した建柱車は、通常は小口径鋼管や細径鋼管の打設に使われています。
本現場は、Φ400×2.0~2.5m×51本の砕石パイル撤去を4日間で完了しました。
動画(1分10秒)